医療法人 熊愛会熊本脳神経外科病院

簡単診断の結果

※結果はあくまでも可能性のある病気です。正確な診断には、医師による診察が必要です。

物忘れがあり、トイレが間に合わないことが多くなった。
歩行が小刻みで不安定である。

という症状から疑われる病気は、


正常圧水頭症

である可能性があります。

特徴

脳内には脳室という部屋があり、脳脊髄液で満たされています。この脳脊髄液は生産と吸収を繰り返すのですが、なんらかの原因で産生が過剰になったり吸収が滞る事で脳脊髄液が過剰になった結果、脳室が拡大し次第に脳を圧迫することで、歩行障害・失禁・物忘れなどの症状を呈する病気です。くも膜下出血などの後遺症として発症する続発性正常圧水頭症と、原因のない特発性正常圧水頭症があります。

当院でできること

CTやMRIで脳室の拡大の具合を評価します。画像診断の結果正常圧水頭症が疑われる場合には、引き続きタップテストという腰部から髄液を抜いてみて歩行状態が改善するかどうかを確認する検査を行います。改善される場合には、髄液を腹腔というお腹の中のス ペースに排出するルートを作るシャント術というオペを行います。脳からお腹に流す場合や(V-Pシャント)、腰部からお腹に流す(L-Pシャ ント)場合があります。当院では年間約20~25件の手術実績があります。

* 必ずしもこの通りではありません。診察の結果、医師が必要と判断した検査を行います。

アクション

正常圧水頭症は治る認知症として注目されています。手術により認知症状で約30~60%、歩行障害で約50~80%、排尿障害で約40~70%に改善がみられます。症状に該当する方は一度外来を受診されてみてください。